Recent枠遷移の推測[経緯] その1
概要
削除対象の推測 ver.1
CHUNITHM PLUSが稼働し始めてしばらくたった頃から、「Recent枠は一体どのような仕組みになっているのだろうか」と関心を抱くようになりました。
元々レーティングシステムに関して調査している方々がいらっしゃったのですが、Recent枠のシステムに関してはあまり進展がなかったため、ある時痺れを切らして自らが検証しようと決起しました。
(補足:検証を開始する前は、Recent枠は「直近30回のプレイデータの内、プレイレート上位10曲」とされていました。)
検証を始めたはいいものの、開始当初はなかなか有力な情報が得られず苦悩が続きました。記録し続けていたプレイログが2000曲を超えた辺りで、ようやく活路が見いだせてきたのを今でも覚えています。
その後、検証過程をもとに推測をまとめ、当ブログ『CHUNITHM レーティング考察日和』を開設し、記事に起こして投稿するようになりました。
検証を開始してから初めて立てた推測が、[削除対象の推測 ver.1]です。
下に内容を示し、それ以降の項目では、各推測に対する経緯をまとめてあります。
過去の記事を書き直して載せています。検証方法に問題がある箇所がいくつかあり、その部分は灰色文字で注記しています。
[削除対象の推測 ver.1]
削除対象の推測 ver.1-1
条件最新プレイデータのプレイレートがR枠最小プレイレートより大きい 削除対象 RC枠の中で、プレイレートがR枠最小プレイレート未満であるプレイデータの内、最古のプレイデータ 削除対象の推測 ver.1-2
条件ver.1-1 の条件は満たさないが、最新プレイデータのランクがSSSである 削除対象 最新のプレイデータ 削除対象の推測 ver.1-3
条件ver.1-1、1-2 の条件を両方満たさない 削除対象 RC枠最古のプレイデータ
削除対象の推測 ver.1-1 を導いた検証について
動機
最新のプレイデータがR枠に追加された際に内部レートが下がることがあるのかという疑問から
目的
最新のプレイデータがR枠に追加された際の表示レートの変動を調べる
検証方法
- 任意のプレイレート大>中>小を用意し「大大大小大大大大大」の順にプレイする
(※何故4回目に小をはさんでいるのか?その理由を思いだすことができない) - 検証方法1以外のプレイデータをR枠からなくすため、プレイレート0で21回以上プレイする
- SSS未満の中で3回プレイし、プレイレート0で数回プレイする
(通して行うと「大大大小大大大大大000…000中中中000...」となる)
推測
はじめに注目した点は、31回目以降にプレイレート0でプレイを続けても表示レートが下がっていないことです。これは30回目でR枠にプレイレート0のプレイデータが入ったことが要因ではないかと考えました。
(※直近30回のプレイデータからRecent枠が定まる推測であれば、31回目にプレイレート0のプレイデータが入るはずでは?30回目のプレイ終了時、R枠は1回目から10回目のプレイデータになり、プレイレートが0のプレイデータは存在しないはずである。)
すなわち、「R枠にプレイレートが0のプレイデータが存在する場合、それ以降プレイレートが0のプレイデータはR枠に追加されないのではないか」と推測しました。
この推測が成り立つと仮定すると、34、35、36回目のプレイでそれぞれ1、2、3回目のプレイデータが削除されるので、表示レートが下がるはずです。
しかし、検証過程では、表示レートが上がっていることから、1、2、3回目のプレイデータは削除されていないように思われます。
このことから、最新のプレイデータがR枠に追加されたときは、内部レートが下がらない仕組みになっている可能性があります。
(※上述の指摘から、1、2、3回目のプレイデータが削除されているとは限らないが、「1回目から10回目のいずれかが削除されている」に置き換わるだけなので、表示レートが下がるという推測に変わりはない。)
また、その時に削除されるプレイデータとして次の3つを挙げました。(☆)
- RC枠の中で、プレイレートがR枠最小プレイレートに等しいプレイデータの内、一番古いプレイデータ
- RC枠の中で、プレイレートがR枠最小プレイレート未満であるプレイデータの内、一番古いプレイデータ
- RC枠の中で、プレイレートがRC枠最小プレイレートに等しいプレイデータの内、一番古いプレイデータ
各場合における、34、35、36回目のプレイにおいて削除されるプレイデータを次に示します。
プレイ回数 | 削除対象(1の場合) | 削除対象(2の場合) | 削除対象(3の場合) |
---|---|---|---|
34 | 13回目のプレイデータ | 13回目のプレイデータ | 13回目のプレイデータ |
35 | 4回目のプレイデータ | 4回目のプレイデータ | 14回目のプレイデータ |
36 | 35回目のプレイデータ | 14回目のプレイデータ | 15回目のプレイデータ |
また、各場合における、37回目以降の具体的な変化はそれぞれ次のようになります。
- 削除対象の推測 ver.1-1 推測1 (Googleスプレッドシート)
- 削除対象の推測 ver.1-1 推測2 (Googleスプレッドシート)
- 削除対象の推測 ver.1-1 推測3 (Googleスプレッドシート)
37回目以降の変化を見比べると、「表示レートが下がる回数」が違うことがわかります。
(1だと1回、2だと2回、3だと3回表示レートが下がる)
今回の検証過程と照らし合わせると、表示レートが下がった回数は2回であったため、2が一番有力な推測であるとしました。
(※正直に言うと、Recent枠が直近30回のプレイデータから定まるわけではないことが既に分かっているのだから、(☆)から結論に至るまでの推測は有効的ではない。)
結論
最新のプレイデータがR枠に追加されるときは、内部レートは下がらないと推測したため、削除対象の推測 ver.1-1 を次のように定義しました。
削除対象の推測 ver.1-1
条件最新プレイデータのプレイレートがR枠最小プレイレートより大きい 削除対象 RC枠の中で、プレイレートがR枠最小プレイレート未満であるプレイデータの内、最古のプレイデータ
削除対象の推測 ver.1-2 を導いた検証について
動機
SSSでプレイし続けている間、RC枠は変化しているのかという疑問から
目的
SSSでプレイし続けた場合のRC枠の変化を調べる
検証方法
- 任意のプレイレート大>中>小を用意し、大で10回プレイする
- SSSの中で30回以上プレイする
- SSS未満の小でプレイを続ける
(通して行うと「大大大大大大大大大大中中中…中中中小小小…」となる)
推測
最新のプレイデータがR枠に追加されなくても、SSSでプレイし続ける限り表示レートが下がらないことから、R枠に変化がないことはほぼ確定であると考えられます。
一方で、R枠に含まれていないプレイデータが変化している可能性があり、その変化の候補として、次の4つを挙げました。
- RC枠の中で、プレイレートが最新プレイデータのプレイレート以下であるプレイデータの内、一番古いプレイデータが削除対象となる
- RC枠の中で、プレイレートがR枠最小プレイレート以下であるプレイデータの内、一番古いプレイデータが削除対象となる
- RC枠の中で、プレイレートが最小であるプレイデータが削除対象となる
- 最新のプレイデータが削除対象となる(すなわち、RC枠を更新しない)
前提として、10回目のプレイで、R枠は1回目から10回目のプレイデータで埋まっているものとし、そこから各候補を仮定したときの結論を導いていきます。
- 28回目のプレイで、RC枠には(-1)回目から28回目のプレイデータが入っている想定です。41、42、43回目でそれぞれ(-1)回目、0回目、1回目のプレイデータが削除されると推測されます。すなわち、43回目でR枠に入っていたプレイデータが削除されるため、43回目から表示レートが下がり始めるはずです。しかし、60回目までレートが下がらなかったため、これは矛盾です。
- 1と同様に矛盾となります(41回目から表示レートが下がり始めるはずです)。
- 削除される順序はバラバラですが、28回目のプレイで 1の状態に合流するため、矛盾します。
- 11回目から40回目のプレイデータが削除されます。41回目以降のプレイにおいて、RC枠の一番古いプレイデータが順に削除されているのであれば、ちょうど61回目のプレイで1回目のプレイデータが削除されます。
さらに、それ以降のプレイで表示レートが下がり始めていることから、61回目のプレイで1回目のプレイデータが削除されている可能性は十分に高いと考えられます。
以上から、4が比較的有力な推測となります。
結論
R枠に追加されないプレイレートで、かつランクがSSSの場合、RC枠に変化はないという推測が一番有力であることから、削除対象の推測 ver.1-2 を次にように定義しました。
削除対象の推測 ver.1-2
条件ver.1-1 の条件は満たさないが、最新プレイデータのランクがSSSである 削除対象 最新のプレイデータ
削除対象の推測 ver.1-3 を導いた検証について
動機
最新のプレイデータが、R枠に追加されず かつ ランクがSSS未満 となるようにプレイを続けると、内部レートはどのように変動するのかという疑問から
目的
最新のプレイデータが、R枠に追加されず かつ ランクがSSS未満 となるようにプレイを続けた場合の表示レートの変動を調べる
検証方法
- 任意のプレイレート大>小を用意し、大で10回プレイする
- SSS未満の小でプレイを続ける
(通して行うと「大大大大大大大大大大小小小…」となる)
推測
表示レートの変動から、1回目から10回目のプレイデータの大半がR枠入っていることは容易に想像できます。11回目以降は、最新のプレイデータがR枠に追加されないようにプレイを続け、32回目で表示レートが下がっているのが検証過程から読み取れます。
途中、20回目のプレイでSSSを取ってしまうアクシデントを起こしましたが、削除対象の推測 ver.1-2 が成り立つと仮定した場合、31回目のプレイは無視されるため、32回目のプレイが実質31回目に相当します。
(※今になって見返すと再検証するべきアクシデントである。また、他の検証でも言えることだが、可能な限り新規データで検証を行うべきであった。)
このことから、最新のプレイデータが、R枠に追加されず かつ ランクがSSS未満 である場合、RC枠の中で一番古いプレイデータが削除されているのではないかと考えました。
しかし、33回目以降のプレイを見ると、そうとは限らないことが分かります。38、39、40回目で表示レートが下がっていませんが、削除対象の推測 ver.1-2 が成り立つと仮定すると、7、8、9回目のプレイデータが削除されるはずです。
そのため、下がり始めるまでは古いプレイデータが削除され、下がり始めるとまた別の方式が採用されているのではないかとも考えました。
(たかだが1回SSSを取っただけで、それが3回連続で表示レートが下がらない要因になるとは考えにくいため、削除対象の推測 ver.1-2 が誤りかどうかは考慮していません)
しかし、今回の検証結果だけでは、具体的な推測が思いつかなかったため、ここで打ち止めにしました。
結論
最新のプレイデータが、R枠に追加されず かつ ランクがSSS未満 となるようにプレイすると、RC枠の中で一番古いプレイデータが削除されると推測しました。
他の方式が採用されている可能性も見受けられましたが、暫定として、削除対象の推測 ver.1-3 を次のように定義しました。
削除対象の推測 ver.1-3
条件ver.1-1、1-2 の条件を両方満たさない 削除対象 RC枠最古のプレイデータ