Recent枠遷移の推測[経緯] その6

前回のおさらい

前回はver.4が誤りであると結論付け、比較時にプレイレートが丸められていないと推測しました。
今回の検証では、その真偽を確かめていきます。

検証

方針

  • 比較時にプレイレートが丸められていないと仮定する
  • プレイレートrがRC枠の最小プレイレートr'に対してr'<r<r'+0.01となるプレイデータを入れて表示レートの変動を観察する

過程

※表記についての補足
プレイデータを譜面定数:(スコアの区間)で表します。
e.g.)
・譜面定数が4.0、スコアが1007500以上1010000以下
 ⇒4.0:[1007500,1010000]
・譜面定数が6.0、スコアが975000より大きく975250未満
 ⇒6.0:(975000,975250)
また、単に定数Pで記載している場合は、プレイレートがPとなるプレイデータを指します。

  1. 4.0:[1007500,1010000]で1回
  2. 6.0:(975000,975250)で1回
  3. 0で1回
  4. 6.0:(975000,975250)で数回
  5. 0で数回

docs.google.com

過程の補足 および 考察

§1 検証開始から丸めの誤認識に気付くまで

まず、手順1でR枠内全てのプレイデータを有効*1にします。(検証過程No.1)
次に、手順2でレートの丸めを確認するための準備をします。(検証過程No.2)

ここで、No.2のプレイにおいてどのプレイデータが削除対象になるかを考えます。

[削除対象の推測 ver.3]
削除対象の推測 ver.3-1

適用条件
最新プレイデータのプレイレートがR枠最小プレイレートより大きい
削除対象 RC枠の中で、プレイレートが最新プレイデータのプレイレート未満であるプレイデータの内、最古のプレイデータ

削除対象の推測 ver.3-1 の適用条件から、最新プレイデータのプレイレートとR枠最小プレイレートを比較します。
仮定より、比較時のプレイレートは丸められていないため、最新のプレイデータのプレイレートは6.0048、R枠の最小プレイレートは6.00になります。
(最新プレイデータのプレイレート)>(R枠の最小プレイレート)であるため、削除対象の推測 ver.3-1 の適用条件を満たします。
したがって、削除対象となるプレイデータは次を満たすものです。
RC枠の中で、プレイレートが6.00(?)未満であるプレイデータの内、最古のプレイデータ
これに当てはまるプレイデータは、前回の検証過程No.12(プレイレート0)です。
よって、No.2をプレイすると、有効なプレイデータがRC枠に11個存在することになります。
この状態で無効なプレイデータ*2を1個入れ、有効なプレイデータが1個抜けたとしても、残り10個存在するので表示レートは下がらないと予測できます。

しかし、手順3(検証過程No.3)で減少したため矛盾します。
削除対象を抽出するときの比較に関しては丸めを意識しておらず、今まで通り丸められている値を採用していました。((?)の部分)
このときの比較でも丸められていないと仮定すると、削除対象は次を満たすプレイデータになります。
RC枠の中で、プレイレートが6.0048未満であるプレイデータの内、最古のプレイデータ
これを満たすプレイデータは、前回の検証過程No.3(プレイレート6.00)になり、推測される表示レートの変動と実際の変動が一致します。

§2 そして再び ver.4 へ

比較時全般においてプレイレートが丸められていないことを確かめるべく、手順4を行います。
そうすると、予測した変動と実際の変動が一致したため、「やはり比較時全般においてプレイレートは丸められていないのだろう」と断定しかけましたが、あることに気付き踏みとどまりました。
あることとは、「ver.4でも同様に変動するのではないか?」「別に丸めは関係ないのではないか?」ということです。

今、二つの互いに排他的な推測が存在します。

A 比較時全般においてプレイレートは丸められていない
B プレイレートは始めから丸められている
プレイレートがR枠の最小プレイレートに等しいときはスコア(ないしは譜面定数)と比較する

それぞれのRC枠の変動を見比べてみると、前回の検証仮定No.32がAだとRC枠に入らず、BだとRC枠に入るという違いがありました。
前回の検証過程No.32がRC枠に入っているかいないかを割り出すために手順5を行います。
すると、検証過程No.29で表示レートが下がりました。これは、Bを仮定した時の変動と一致します。
Bは削除対象の推測 ver.4-1 と同義ですから、ver.4 が誤りでない可能性が出てきました。

今後の方針

一転二転してしまいましたが、削除対象の推測 ver.4 に立ち返ります。
その上で、今度は「プレイ終了の時点でプレイレートが既に値が丸められている」ことを裏付けていきます。

まとめ

  • 前回の検証では削除対象の推測 ver.4 が誤りであると結論付けたが、考え直したところ誤りではない可能性がある
  • プレイレートの丸めについてはまだ明確ではないが、始めから丸められている可能性の方が高い

*1:『有効なプレイデータ』を、プレイレートが0より大きいプレイデータ と定義します

*2:『無効なプレイデータ』を、プレイレートが0のプレイデータ と定義します